電気エネルギー・電子工学は,日常生活に深く浸透しており,あらゆる産業分野が電気エネルギー・電子工学を修めた人材を必要としています。これに応えるように本プログラムでは電磁気学,電気回路電子回路,計測,制御,通信,材料,電磁波,高電圧,計算機と基礎から応用まで,知識だけでなく,理解を伴う学びの場を提供します。研究分野もモータ,ネットワーク,電源,半導体材料等の現代社会の基盤を支える技術からプラズマ,音声認識,電磁波解析,ロボットと多岐の分野に挑んでいます。
教育・研究
概要
講義・実験科目
電気エネルギー・電子工学では,ディプロマ・ポリシーに掲げた能力を有する人材を育成するために,教育課程を教養教育科目,基礎教育科目,共通専門科目,プログラム群共通専門科目,プログラム専門科目,副専門科目の6つに分けたカリキュラム構成で教育を実践します。
- 社会人として必要な教養を身につけるための教養教育科目,理工学に関する基礎的知識と応用力を身につけるための基礎教育科目と共通専門科目を開講します。
- 電気エネルギー・電子工学の基本的な素養を身につけ,また情報技術に関するハードウェアとソフトウェアの両方の知識を身につけるためのプログラム専門科目と,広く他分野と連携する応用力を獲得することができるプログラム群共通専門科目,副専門科目を開講します。
- 論理的記述力とプレゼンテーションの能力を身につけ,より実践的な能力を得ることができる実験実習系科目(プログラム専門科目,必修)を開講します。
- 4年間のカリキュラムの集大成として,それまでに学んだ知識・技術を有機的に組み合わせて実際に応用する力,問題解決能力,コミュニケーション力,自主的・継続的に学習する能力を高めるための卒業研究を行います。
研究体制
- 磁気工学研究室
スタッフ:教授 戸高 孝,助教 佐藤 尊,技術補佐員 長野 浩
キーワード:電磁応用機器、モータ、磁性材料、鉄損、電磁界解析技術
日本の総発電電力量の約55%は,工場や輸送機関の動力源として使用されているモータで消費されいます(経産省報告)。このため,政府はトップランナー方式の導入やIE3(高効率モータ規格)の規制を2015 年からかけるなどの対策をとっていますが,将来的には更に厳しい規制の摘要があり得ます。また,自動車業界でも石油の枯渇や高騰に対応するべくEVを開発販売していますが,バッテリー駆動モータの効率や重量は走行距離や電費と密接に関連するため,更なる軽量・高効率化が要求されています。
本研究室では,低鉄損磁性材料を用いた軽量・高効率モータの開発のため、磁性材料を有効利用できる磁性材料の革新的活用技術,磁気特性改変・制御技術や低応力加工技術の開発を行っています。- 詳細
- 音響工学研究室
スタッフ:教授 秋田 昌憲,准教授 緑川 洋一
キーワード:未来の音声認識,画像解析
音声技術と各種信号処理技術を融合させた音響現象の研究を行っています。- 詳細
- 電子デバイス工学
スタッフ:准教授 大野 武雄
キーワード:ナノテクノロジー、ナノデバイス、ナノエレクトロニクス
大野研究室HPはこちらから
- 詳細
- 電子回路工学
スタッフ:准教授 佐藤 輝被
キーワード:スイッチング電源システム等、環境にやさしいエネルギーエレクトロニクス- 詳細
- 半導体デバイス研究室
スタッフ:准教授 大森 雅登
キーワード:半導体,省エネルギー,パワーデバイス,窒化ガリウム(GaN)半導体はパソコンやスマートフォン,ゲーム機,デジタルカメラなど様々な電子機器の心臓部として,私たちの生活をますます便利で豊かなものにしてくれています。半導体は快適な暮らしを支えるだけではなく,脱炭素社会や省エネルギー社会を実現するための切り札としても大きな期待が寄せられています。すでに誰もが知っているように,太陽光発電やLED照明として省エネルギー化に貢献していますが,最近ではパワーデバイスという電力を効率よく制御する半導体に注目が集まっています。パワーデバイスは電化製品や自動車,送電網などありとあらゆるものに膨大な数が搭載されているため,半導体の変換効率が数%良くなるだけでも莫大な省エネルギー効果を生みます。当研究室では,このような省エネルギー用の半導体をはじめ,安心安全な社会にも役立つ半導体の研究に取り組んでいます。
- 詳細