大分大学 OITA UNVERSITY
所在地
大分大学旦野原キャンパス
教養教育棟実験研究棟2F
電子コースの概要
 液晶は棒状または円盤状の分子であり,弾性率が低い柔らかい物質「ソフトマター」です。この柔らかさ故に電場や磁場などの外場によって分子の方向を容易に変化させることができます。さらに,液晶は光を入射する方向によって屈折率が異なる(複屈折)ため,ディスプレイなどの光デバイスに応用されています。
 また,液晶系には様々な自己組織化構造が存在します。これらの構造は環境の変化に応じて自律的に変化し,別の構造へと移り変わります。これらの自己組織化構造の中には,カオス的時空振動,リミットサイクル的リズム振動など,非線型,非平衡状態に特徴的なものが数多くあることから,液晶は非線形科学,複雑系科学の格好の研究対象として盛んに研究されています。当研究室では,液晶系に出現する自己組織化構造のダイナミクスの研究と,液晶の複屈折を利用した光デバイスの研究を行っています。