ハイブリッド車や電気自動車に使われるモータの駆動電圧は高電圧化の一途をたどっています.しかし,サージ電圧(突発的な異常高電圧)によりモータ巻線間で放電が生じ,モータが故障する問題が起こっています.この現象を検証すべくサージ電圧発生やモータの寿命について盛んに研究が行われていますが,我々はエナメル線間で起こる部分放電現象に着目し調査しています.


エナメル線ツイストペアの部分放電とオゾン発生

最も基礎的な系であるエナメル線ツイストペアにインパルス電圧を印加し,線間で発生する放電の特性をICCDカメラ観測により明らかにしました.また同時に放電により生成されたオゾンの検出も行い,これによるエナメル線の劣化の可能性についても示唆しました.


発生する部分放電の発光と印加電圧の関係

○高繰返しインパルス電圧印加によるエナメル線ツイストペアからの部分放電とオゾンの発生特性
金澤誠司,榎園正人,柴北俊英,梅原英嗣,利光淳,二宮信治,谷口秀樹,安部ゆかり
電気学会論文誌A 132, 587 (2012)
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○繰返しインパルス電圧下におけるエナメル線部分放電の観測
吉野内健太,市來龍大,赤峰修一,金澤誠司,榎園正人,本田宣彦,梅原英嗣,相原茂,柳明洋,安部ゆかり,谷口秀樹,二宮信治
平成25年度応用物理学会九州支部学術講演会 (2013)
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