授 業 科 目 名

必修・選択

単位

学期

対象学年

計算機工学Ⅰ

電子必修

2

前期

3

中野 忠夫 

授業科目の英文名:Computer Engineering I

【授業のねらい】

電子計算機はその誕生以来急速に進歩してきており,現在では社会のさまざまな分野で利用されている.この講義では,ハードウエアを中心に,情報の表現方法,電子計算機を構成する論理回路と演算回路の働きを理解し,それらをハードウエアとしてどのように実現していくのかについて学ぶ.また,計算機の正体の簡単さ,およびその簡単なものがどうして高い機能と大きな効力を持ち得るかを学ぶ.

【到達目標】

(1)ハードウエアの基礎として,情報の表現方法を理解する.
(2)
コンピュータを構成する論理回路及び演算回路の構成と機能を理解する.
(3)
コンピュータがどのように動作し,プログラムがいかにして実行されるかを理解する.

【授業計画及び授業方法】

以下の内容について,教科書,OHP,板書により授業を行う.
<1週>計算機の技術の展開
<2週~3週>情報の表現
 ・2進数8進数16進数と10進数の変換,負数の表現,2進数の演算
 ・浮動小数点表現,符号化(BCD符号,グレイ符号,パリティ符号)
<4週~7週>論理回路
 ・論理回路の基礎,ダイオードによる基本論理回路,論理関数の標準形,論理関数の簡単化
 ・組み合わせ論理回路と順序回路,フリップフロップ回路
 ・カウンタ回路,シフトレジスタ回路
<8週~11週>演算回路
 ・加減算回路,2進化10進加算回路,算術演算回路,算術論理演算装置
 ・状態レジスタ,乗算回路,除算回路
<12週~14週>コンピュータの命令と動作
 ・コンピュータシステムの構成,CPUの構成,CPUの命令と動作
 ・簡単なCPUの構成と動作,簡単なCPUの制御信号生成回路
 ・サブルーチン呼び出しと復帰命令,マイクロプログラム制御
<15週>期末試験

【時間外学習】

教科書の予習と講義後の復習を行うこと.また,課せられた宿題は自分で考え,レポートは必ず提出すること.

【成績評価方法】

期末試験 80%,課題レポート 20%

【受講に当たっての留意事項】

【教科書】

「基礎電子計算機」,鈴木久喜 他著,コロナ社

【参考書】

【備考】